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管理会計の進化型BS「MA貸借対照表」の勘定科目リスト

(注)このブログでの「管理会計」の定義

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堀井さんが推してる
「MA貸借対照表」を作ろうと思ってるんだけど
勘定科目の区分について
もう少し詳しく教えて欲しい・・・

了解です!
具体的な勘定科目リストを紹介するので参考にしてください。

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資産の部は7つに区分する

まずは「全体像」について整理しておきましょう。

一般の貸借対照表で「資産の部」は、大きく3つに区分されています。

  1. 流動資産
  2. 固定資産
    1. 有形固定資産
    2. 無形固定資産
    3. 投資その他の資産
  3. 繰延資産

一方、管理会計の「MA貸借対照表」は次の7つに区分します。

  1. 現金預金
  2. 事業債権
  3. 棚卸資産
  4. 設備等資産
  5. 財務資産
  6. 金融資産
  7. 非資金資産

現金預金

文字通り「現金預金」の区分です。

現金、普通預金、定期預金などが並びます。

事業債権

「本業に関連する債権」の区分です。

  • 受取手形
  • 売掛金
  • 立替金

などが一般的ですが「資金化が予定されている資産」です。

例えば、仕入れの手付金のような「前渡金」は、資金化が予定されていないので、下記の「棚卸資産」に区分します。

棚卸資産

一般的な、

  • 商品
  • 製品
  • 仕掛品
  • 貯蔵品

などに加えて、前述した「前渡金」などが含まれます。

設備等資産

一般的な貸借対照表に計上されている「有形固定資産」「無形固定資産」と同じになることがほとんどです。

ただ、前述した「前渡金」でも「設備の前渡金」は「設備前渡金」等の科目を新設してここに区分します。

財務資産

原則として「お金の貸し借り」に関連する科目が並びます。

  • 短期貸付金
  • 長期貸付金
  • 社員貸付金

などが代表的です。

金融資産

主に「運用等」を目的としている資産の区分です。

  • 有価証券
  • 投資有価証券
  • 生命保険積立金

などが代表的です。

非資金資産

名前の通り「換金されない資産」や「費用化される資産」です。

  • 前払費用
  • 長期前払費用
  • 仮払金

などが代表的です。

負債の部は4つに区分する

一般の貸借対照表で「負債の部」は、大きく2つに区分されています。

  1. 流動負債
  2. 固定負債

一方、管理会計の「MA貸借対照表」は次の7つに区分します。

  1. 事業債務
  2. 借入債務
  3. 引当金等
  4. 税金債務

事業債務

「事業債権」に対応する債務の区分です。

  • 支払手形
  • 買掛金
  • 未払金
  • 未払費用
  • 預り金

などです。

借入債務

名の通り「借入金」なので

  • 短期借入金
  • 長期借入金
  • 設備未払金

などが一般的です。

引当金等

多くの場合「貸倒引当金」「賞与引当金」「退職金引当金」が計上されています。

税金債務

一般的に法人税等と消費税等ですが、還付の場合の「未収法人税等」も、ここに「マイナス計上」されます。

  • 未払法人税等
  • 未払消費税等
  • 仮払消費税等
  • 仮受消費税等
  • 繰り延べ税金勘定
  • 未収税金等

内部取引が多い場合は、負債に「内部勘定」を加える

グループ会社がある場合、役員との貸借が多い場合は、上記の「外部取引」と区分するために「内部勘定」という区分を負債に追加します。

その場合、次のような科目が並びます。

  • 役員貸付金(マイナス計上)
  • 役員借入金
  • 子会社株式(マイナス計上)

エクセルで「変換シート」を作っておくと便利

以上の「組み換え」を、その都度するのには手間がかかるので、通常はエクセルを使って「変換シート」を作っておきます。

sheet1:会計データの取り込み

sheet2:MA貸借対照表

という、シンプルなものです。

最初に作っておくと便利です。

 

まとめ
  • 資産は7つの区分
  • 負債は4つの区分
  • 内部取引が多い場合は「内部勘定」という区分を追加