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【MA貸借対照表】内部留保は「時価」でチェックする!

(注)このブログでの「管理会計」の定義

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貸借対照表を「時価」で見た方がいいらしいけど
具体的にどうすればいいのか

教えて欲しいんだけど・・・

そうですね、一般の貸借対照表は「簿価」で作成されているため「時価」っていわれてもピンとこないですよね。

管理会計の進化型BSである「MA貸借対照表」で一例を紹介しましょう。

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貸借対照表は「生食厳禁」

ちょっと言い過ぎですが(笑)一般の貸借対照表は「生食厳禁=そのままでは食べられません」って感じで「調理」が必要です。

なぜなら、一般の貸借対照表は「簿価」で作成されているので、本当の「資産価値」を表していないからです。

「会社の財務状態」の本当の姿を知るためには「時価」に置き換える必要があります。

なお、ここでいう「時価」は「換金価値」です。「処分したら、いくらの現金になるか?」という価値です。

MA貸借対照表を見てみよう!

百聞は一見に如かず、まずは下のMA貸借対照表を見てください。

「簿価」と「時価」を表記し、その差額を「評価損益」として表しています。

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資産の各項目について「換金価値」に置き換えています。

この例では

  • 在庫評価は簿価の半額
  • 不動産や償却資産である設備資産の評価は25,000
  • 前払費用など、換金できない非資金資産はゼロ

となっています。

一方、負債は多くの場合「額面とおり」になります。

そこで、改めて「自己資本」を計算してみると「債務超過」です。

「簿価」では、自己資本比率40%の優良企業でも、こうして「時価」にしたとたん「実は債務超過企業」というような例は少なくありません。

もう少し正確に計算するなら

以上のように、通常は一般の貸借対照表をベースに計算するのですが、貸借対照表には載っていない下記のような項目があれば、さらに加算減算することでより正確に計算することができます。

  • 特許権や商標権、あるいは営業権など「誰かが買ってくれる権利等の価値」
  • 退職金規定で約束している従業員退職金の積立額
  • リース資産の残債=中途解約金

せめて決算時、年に1回は時価を確認しよう

「MA貸借対照表」でなくても、せめて決算時、貸借対照表に載っている勘定科目のひとつひとつについて「時価=換金価値」に置き換えて計算してみましょう。

そもそも、貸借対照表を「細かく丁寧に見る」ということが少ないと思いますのでいい機会になると思います。

まとめ
  • 資産のひとつひとつについて換金価値に置き換える
  • 負債は一般的に額面とおり
  • 簿外資産や簿外負債も加算減算するとより正確にわかる
  • せめて決算時、年に1回は時価を確認しよう

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