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管理会計の進化型PL【MA損益計算書】のコスト区分の実務

(注)このブログでの「管理会計」の定義

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堀井さんが推してる
「MA損益計算書」を作ろうと思ってるんだけど
勘定科目の区分について
もう少し詳しく教えて欲しい・・・

了解です!
具体的な勘定科目リストを紹介するので参考にしてください。

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*【MA損益計算書】ってなに?という方は、先にこの記事を読んでくださいね。

コストは5つに区分する

まずは「全体像」について整理しておきましょう。

一般の損益計算書にコストは

  1. 売上原価
  2. 販管費
  3. 営業外費用
  4. 特別損失

の4つに区分されていますが、MA損益計算書では、おおきく5つに区分し、事業コストはさらに6つに細分しています。

  1. 変動原価
  2. 事業コスト
    1. 人的コスト
    2. 戦略コスト
    3. 設備コスト
    4. 運営コスト
    5. 金融コスト
    6. 償却コスト
  3. 経営コスト
  4. 事業外損益
  5. 臨時損益

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それぞれについて概要を紹介します。

変動原価

一般の損益計算書の「売上原価」には「固定費」が含まれることもありますが、MA損益計算書では「売上に連動して増減するコスト」を「変動原価」として区分します。

代表的な科目は次の通りです。

  • 仕入高
  • 外注費
  • 荷造運賃
  • 販売手数料
  • ロイヤリティ
  • 決済手数料

事業コスト

本業のために要する固定費の区分です。

一般の損益計算書では「支払利息」は「営業外費用」として計上されていますが、これは事業資金の調達コストであり「営業外ではない」という考え方からMA損益計算書では、この「事業コスト」として計上します。

また、上述したように事業コストは6つに細分しています。

  1. 人的コスト
  2. 戦略コスト
  3. 設備コスト
  4. 運営コスト
  5. 金融コスト
  6. 償却コスト

ここで注意点は「経営者の意思とタイミングで増減できるコスト」は「経営コスト」として下記に区分するのでこの区分には含みません。

経営コスト

「経営者の意思とタイミングで増減できるコスト」です。代表的なコストはには下記のようなものがあります。

  • 役員報酬
  • 役員生命保険料
  • 役員接待交際費
  • 寄付金
  • 専門家報酬
  • 研究開発投資(=「投資コスト」として区分することもある)

これらは、経営者の意思によって「来月から増額・減額」の自由度が高いので「事業コスト」とは区分します。

事業外損益

文字通り「本業以外で必要なコスト」で「経常的に発生するコスト」です。

たまたま発生したコストは、下記の「臨時コスト」に区分します。

本業以外の賃貸不動産のコストなどが一般的です。

なお、ほとんど経営者しか使っていないゴルフ倶楽部の会費などは上記の経営コストに区分します。

臨時損益

「たまたま発生したコスト」です。あるいは「数年に一度しか発生しないコスト」など「経常利益」の計算に含みたくないコストを区分します。

 

まとめ
  • 事業と事業外を明確に分ける
  • 中小企業特有の「経営者のためのコスト」は「経営コスト」